2018年9月6日木曜日

舌がんの手術から1年たって思うこと

約1年前、舌ガンで手術をしました。
その後は順調に回復し、再発の兆候もないようでホッとしています。
今回は、その手術から今までのことを書いていきますね。

ガンになった時の事については、以下のリンクからどうぞ。
舌がんの方へ

退院してからの通院について

術後、普通に食事と歯磨きができるようになると退院です。(私の場合)
手術でスパっと切ってしまったので、一見ガンは無くなったように思えますよね。
でも、1年以内は再発しやすいそうで、月に一度の通院が必要になります。
基本的には「目視」と「触診」です。
違和感がないかなど聞かれたので「動かしづらい」「たくさん動かすと、たまに痛くなる」と伝えたところ、それは仕方ないとのことでした。(^^;)
それ以外には特になにもなかったため、順調だったみたいです。

それでも3か月に1度はCTと血液検査がありました。
CTなんか受けると、一気に1万円くらい飛んでいくので、舌よりお財布が痛い…。
「1年たつまでは」とのことだったので、4回ありました。
その検査で何も出なかったので、今後は半年~1年に1回くらいの間隔でCT検査をすることになっています。
通院も毎月だったのが2か月ごと、3か月ごと、と伸びていく予定です。

術後困ったことについて

日常生活において、舌を切るということはそうそうないので、想像がつきませんよね。
切って困ったことは主に5つです。
  • 舌に違和感が残る
  • 滑舌が悪い
  • 口笛が難しい
  • 切ったところは味がわかりにくい
  • 薬が飲みづらい

舌に違和感が残る

私は左側をけっこう長めに切っているので、左側全体が引っ張られる感覚があります。
つっぱると言った方がいいのか、他にこういう感じにあったことがないので、うまく表現しきれないのですが、とにかく常に違和感はあります。
初期のころは動かしすぎると痛むこともありましたが、1年たった今はまったく痛みはありません。

滑舌が悪い

上記のつっぱる感じと関係があるのかもしれませんが、滑舌は悪くなります。
ゆっくり話すのには何の支障もないのですが、ちょっと早くしゃべろうとすると、舌が回りません。
大きく根元から切ったわけではないので、特に発音しづらい音があるとか、そういったことはないですよ。
たぶん、何も知らない人と普通に話していても、気づかれないと思います。
これは早いうちに手術したからこそなのかもしれません。
もっと深く切っていたら、大変だったのかも。

口笛が難しい

私はもともと口笛が得意というわけではありません。
ただ、インコに口笛をふいてやると楽しそうにまねをしてくれるので、よくふいています。
手術を受ける前の感覚だと、横から空気がもれてしまって、ぜんぜんできませんでした。
今は練習して、インコと遊ぶくらいはできるようになりました。

切ったところは味がわかりにくい

切ってしまっているので、仕方がないとは思いますが。
傷はふさがっても、そこの味覚は切った部分と一緒になくなっている感じです。
あと、味覚以外に、触覚も鈍くなっています。
おかげで、おいしいものは手術をしていない右側で食べる癖がついてしまいました。
手術を受けた場所以外については変化はありません。

薬が飲みづらい

我が家は夫の好みで、常備している風邪薬は粉です。
この粉タイプの薬は、切った部分から舌の裏に回ってしまうので、非常に飲みづらいです。
あと、小さめの錠剤についても、うっかりすると舌の裏に行ってしまいます。
サプリメントなどは小さい粒を何錠も飲むタイプがあるので、慣れるまでは飲みづらさを感じるかと思います。
何度か飲んでいると慣れてはきますが、粉タイプだけは気を使いますね。

術後良かったことについて

困ったことがあるかわりに、良かったこともありました。

  • 辛いものが食べられるようになった
  • 舌が歯に当たらなくなった

辛いものが食べられるようになった

以前はピリ辛でもガンの部分にしみて食べられませんでした。
初めてガンになったときに比べるとマシだったものの、再発する前でも辛いものが痛くて食べられませんでした。
初めてのときは、患部が表面にあったので米粒が患部に触れただけなのに、刺さったと感じるくらい痛かったです。
術後はそれがなくなったので、激辛は無理でも、中辛くらいなら食べられるように!
もともとピリ辛好きなので、とてもうれしい変化です。

舌が歯に当たらなくなった

私が舌ガンの原因だと勝手に思っているのが、舌が歯に当たること。
以前は舌の左側がよく当たっていて、そこが痛むようになったのが始まりでした。
最初の生検で取ってもらったときは舌の形が変わらなかったので、そのまま当たり続けていました。
今回の手術は左側を一気に切っているので、今はまったく当たりません。
これは私以外の方にはあまり感じられない恩恵かもしれませんが、私自身はとても良かったと感じている部分です。


手術を受ける前は、どうなるんだろうと緊張もしましたが、受けてみて1年。
やってよかったなというのが本音です。
困る部分も含めて、私には「放射線+抗がん剤」よりも合っていたと思っています。
これから手術を受ける方へ、少しでも参考になりますように。

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