2019年1月15日火曜日

舌がんの方へ

私のブログは舌がんで検索されてくる方が多いです。
よく聞く「胃がん」「肺がん」「大腸がん」などと違って、罹患する人も少ないからだと思うのですが、情報量としては個人の体験記なので、もしかすると「足りない!」と感じる方もいらっしゃるでしょうね(^^;)
私のがんの話は右側の「病気」ラベルから見ることができます。
この記事の最後にもリンクを添えてありますので、よければご覧ください。

私も舌がんが再発したときはブログを検索してみました。
でも、結局は「案ずるより産むが易し」でした。
私がもし過去の自分にメッセージを送れるとしたら、きっとこう書きます。

ネットで検索してるヒマがあるなら、さっさと手術しちゃえ!

もちろん、人によって症状の度合いは違いますし、子どもがいるかいないかでも変わってくるとは思います。
でも内蔵と違って、開腹手術も内視鏡もいらないんです。
口は切らなくても開け閉めできるから、患部以外は傷つかずにすむんです。
検査のために、ちょっとお腹に針さしますねー、なんてこともありません。

もうこれだけで私の中ではラッキーでした。
大人でも注射は痛いし、お腹を開かれるのは怖いものですから。

しかも、舌がんは5年後の生存率も高めです。
女性は2人に1人はかかるといわれる時代、症状が軽いうちに気づける舌がんでよかったと思っています。
がんなんてかからないのが一番なのはあたりまえです。
ただ、どうせ高い確率でかかってしまうのであれば、苦痛の少ないほうがいいと思いませんか?

舌がんの情報はネットでも見られますが、一番早いのは担当医師に聞くことです。
手術であれば、「どのように切るのか」といったことは実際に症状を見ている医師でなければわかりません。
入院期間であったり、放射線と抗がん剤を使う場合でも、通院日数などは検索するより早く教えてくれると思います。
むしろ、ここで質問に答えてくれない場合はセカンドオピニオンを使ったほうがいいです。
私は親切丁寧に教えてくれる先生を信頼していたので、セカンドオピニオンなんて面倒なだけだと思ってしませんでしたが、もし不安があるなら積極的に行ってください。

いざ手術を受けることに決まると、医療関係者(特に麻酔担当)は副作用なんていう恐ろしいことを積極的に伝えてきます。
それはもう、手術直前に「ちょっと待って、もう一度考え直させて」と言いたくなるくらい恐ろしかったです。
もし放射線と抗がん剤であっても、相応の恐ろしい説明があったでしょう。
ただ、それは仕事で伝えなければいけないことだからであって、脅しているのではありません。
やると決めたのだから、もうあとはすべて任せておきましょう。
考えすぎると怖くなってしまいますから。

私の父はがんで亡くなったので、私の中ではがんのモデルケースは父でした。

がん=長い入院期間、手術や抗がん剤を使い続ける毎日、死ぬまでほぼ寝たきり

こんなイメージだったのですが、実際は違いました。

がん=切った、入院した、あとは定期健診

ステージが違うことも関係しているでしょうが、父は肺がんと脳腫瘍、私とは比べ物にならないくらい大変だったと思います。
子どもたちには知らせないようにと、本当にギリギリまで教えてもらえなかったので、詳しくはわかりませんが、私なら肺の手術と言われたら恐怖で固まってしまいます。
舌だから、虫歯治療くらいの感覚で受けられたんだと思います。
生検で2度、日帰り手術も体験済みだったことも大きいです。
2度もやると多少慣れてきますし、だいたいこんな感じだろうと想像できるので気分が軽くなります。
1度めの時は縫ったところがものすごく痛かったけど、病院を変えてから(引っ越しで)の2度目は痛みが少なくて、この先生ならきっと痛くないと信じることができました。
人は知らないことが一番怖いので、少しでも実体験のある方が抵抗は少ないと思います。
逆に生検を行ったことがなかったら、もしくは最初の病院のままだったら、手術は躊躇していたかもしれません。

なので、1番大切なのは、信頼できる医師または病院を見つけることかもしれません。
この人(病院)なら!と思える病院に通っているなら、悩まずに治療法を決めることをおススメします。
だめならすぐにセカンドオピニオン。
ネットを見ている間にもがんは進行していきます。
他の手術が先に入れば、どんどん先延ばしになります。
心と時間に余裕を持って治療することが一番だと思うので、直観で決めてしまうのもアリかもしれません。
どうしても踏み切れない場合は「舌がん 治療実績」で検索すれば実績の多い病院が都道府県別で調べられます。

不安になると自然療法とか、簡単で楽そうな方に目が向いてしまいますが、保証がないうえに、詐欺に近いものもあるようなのでおススメはしません。
実際、夫の母は変なものを買わされていたようで、結構な額を取られたみたいです。
これについては私が夫と知り合う前の話なので、詳しいことはわかりませんが、弱みに付け込む人間はどこにでもいるので、気を付けてください。

長くなってしまいましたが、がんになって不安な時こそ冷静に判断することが大切です。
なにより大切なのは自分自身です。
家族や仕事は、背負いすぎずに治療へ専念してください。
舌がんの初期のステージなら、有給フルで使うくらいですむでしょうし、家事だって家族に任せていいんです。
「がんになったけど、舌がんですんだー♪」と笑って言えるくらいの余裕をもってくださいね。
「病は気から」といわれるように、気持ちは大事ですよ。


ガンになった時の事については、以下のリンクからどうぞ。

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