2017年7月20日木曜日

夏本番!肌のことを考えた日焼け止めの選び方

もうすぐ夏休み!
どこへ行くか、もう決めましたか?
決めたなら、次は日焼け止めです。
日焼け止めは目的に合わせて選ばないと、肌に負担をかけることに…。
お出かけ前に、自分に合った日焼け止めの選び方を知っておきましょう。


まずは知っておきたい紫外線のこと

紫外線には2種類があることは有名ですよね。
UVAとUVB、この2つについて、まずはおさらいしていきます。

UVA
波長が長い。
窓ガラスや雲も突き抜ける。
日傘や帽子をしていても、照り返しで肌に届く。
紫外線の9割を占め、肌へ蓄積的なダメージを与える。
肌の真皮まで届き、ハリや弾力を失わせる。

UVB
波長が短い。
日傘や帽子である程度防げる。
紫外線の1割程度で、短時間で肌を赤くする。
炎症やしみの原因になる。
表皮細胞やDNAを傷つける。

このように、2つの紫外線は違う性質を持っています。
特にUVAは紫外線の9割を占め、くもりの日でも容赦なく降り注ぎます。
だから雨やくもりでも日焼け止めが必要なんですね。
ダメージが見えにくいので、くもっているときなんか油断してしまいがちですが、後々しわなどになって出てきちゃいます。

UVBは日焼けとして現れるので、多くの人が対策しています。
短時間で大きなダメージとなるので、1割しかなくても油断できない存在です。

日焼け止めのSPFとかPAってなに?

日焼け止めに書かれている数字、気になりますよね。
やっぱり数字が大きい方が効くような気がしませんか?

ところがどっこい!

この2つの数値、単に時間を表しているだけだったのです!
簡単に説明すると以下の通り。

SPF=UVBを防ぐ時間を表す
PA=UVAを防ぐ時間を表す

何もしていない肌に比べて、どれくらい紫外線のダメージを遅らせられるかということなんですね。

ちなみにSPFとはSun Protection Factorの略で、太陽から守るものという感じの意味です。
SPF1=20分。
なので、SPF30で600分(10時間)となります。
SPF50となれば、1,000分(約17時間弱)!!
SPFは1でも50でも効果は同じですが、数値が上がるほど肌負担が大きくなっていきます。
つまり、数値の低いものをこまめに塗りなおした方が、肌には優しいということ。

じゃあ、SPF50なんていらないじゃん!
と思うところですが、塗りなおす暇がない場合はやっぱりSPF50がおススメです。
キャンプやフェス、テーマパークなど、楽しくて塗りなおす暇がない!なんてことありますよね。
子どもに手がかかって、自分のことまで手がまわらない!なんて方もいるでしょう。
そんなときにPF値が低いものを使うと、効果がなくなってしまって、ノーガードの肌に紫外線が降り注ぐことに…!!
考えるだけで恐怖です。

次はPAについて見ていきましょう。
PAとはProtection grade of UVAの略。
何も塗らない肌に比べて、肌が黒くなるのをどれだけ遅らせられるかというものです。
こちらは数値ではなく「+」の数で表します。

「+」2~4倍
「++」4~8倍
「+++」8~16倍
「++++」16倍以上

「+」が多くなるほど、こちらも効果が上がります。
SPFと違って数字の幅が広いので、わかりにくいのが難点ですね。

紫外線吸収剤と散乱剤って違うの?
日焼け止めには紫外線吸収剤を使っているものと、紫外線散乱剤を使っているものとがあります。
配合割合などは商品ごとに異なります。
それぞれの特徴はこちら。

紫外線吸収剤
紫外線を防ぐ力が高い。
肌負担が大きい。
時間がたつと効果がなくなる
使用感がよい

紫外線散乱剤
肌負担が少なめ
時間がたっても効果がかわりにくい
乾燥することがある
使用感が悪い

こうしてみると、どちらも一長一短ですね。

タイプ別、日焼け止めの選び方

ここまでの内容をもとに、タイプ別で日焼け止めの選び方を簡単にまとめてみました。

日常使い
SPF30までの低いもの。
塗りなおすことが前提。

長時間塗りなおせないとき
SPF50のもの。
汗で落ちることもあるので、可能なら塗りなおす。

使用感を求める人
紫外線吸収剤の多いもの。

肌が弱い人
紫外線散乱剤の多いもの。
肌の弱い人はパッチテストを必ず行ってください。

8月は特に紫外線の強い時期。
外に出る機会も多くなるので、十分に気を付けていきたいですね。

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