2017年10月3日火曜日

ガンが見つかって行った検査(CT、MRI、PET-CT)について

私のガンが再発して行った検査は簡単なものも含めて5つ。
その内、大きな機械に入る3つの検査について、どういう感じだったのかを書いていきます。
今回書いていない検査は表皮を削るものと生検(体の一部を切り取って病理検査)なので省きます。



私が受けたのは「CT検査」「MRI検査」「PET-CT」の3つ。
それぞれに違いがありますが、ある程度の絶食が必要なことは共通しています。
絶食時間は検査によって時間が異なります。
医師や看護師に説明されるので、時間は必ず守ります。
食事(糖分を含む飲料も)をすることで検査結果に影響が出てしまうそうです。
検査費もばかにならないので、そんなことで再検査にはなりたくないですよね。

CT検査とは

放射線を使って体の断面を撮影する検査のことです。
ヨード系造影剤を使うか使わないかで「造影CT検査」と「単純CT検査」に分かれます。
私は「造影CT検査」でした。

造影剤は途中で注射されるので、はじめは単純CT検査と変わりません。
特に痛みもなく、寝ているだけで検査が進みます。
「息を吸って」「息を止めて」などの指示があるので、それに従うだけです。

造影剤を注射されてからも、基本的には同じです。
ただ、手の甲に注射されるので痛い!
いい大人が子供のように泣き叫ぶわけにもいかないので我慢しますけど。
どうして痛みの少ないひじにしてくれないのか・・・。
それから、造影剤が注射されて少しすると、体がホカホカしてきます。
看護師さんから説明はありますが、初めてだとびっくりしますよ。

検査終了後は、造影剤の副作用が出たときのために1時間ほど病院に残ります。
副作用はだいたい1時間以内に出ることが多いからだそうです。
私は何事もなかったのですが、次のような副作用があるそうです。

  • 吐き気
  • どうき
  • 頭痛
  • かゆみ
  • 発疹
  • 呼吸困難
  • 意識障害
  • 血圧低下


MRI検査とは

磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査のことです。
他の検査と違って、放射線被ばくがないのが特徴です。
検査時間が長いことと、ものすごく大きな音が鳴り続けるので、思った以上に大変な検査です。

磁力を使うので、金属製のものは持ち込みできません。
下着も金属が入っていることがあるみたいなので、女性はカップ付きタンクトップがおススメです。
ブラジャーは外すように言われるので、何もつけずに検査着を着ることに抵抗がある場合はタンク必須です。
虫歯の治療で使われる銀歯などはそのままで大丈夫です。

検査前に「大きな音がする」としか説明されませんが、工事現場にいるような感じです。
ガンガンキンキン、いろんな音がしてきます。
閉所恐怖症の人は受けられないと聞いていましたが、これで閉所恐怖症を発症してしまうんじゃないかと思ったほど爆音が響き続けます。
この音のせいで、実際の検査時間以上に長く感じました。

私はMRIでも造影剤を使用したのですが、このときはひじでした。
造影剤はガドリニウムで、ヨード系ほど副作用が出ないとのことで、すぐに帰ることができました。
副作用についてはCTで使用するヨード系と同じような症状が出るようです。

PET-CT検査とは

ガン細胞に目印をつけることで、小さながんも発見できる検査。
PET検査とCT検査を同時に行うことで、精度の高い位置合わせができるそう。
ブドウ糖に微弱な放射線を出す物質を組み合わせたものが検査薬として使われます。

被ばく量は少ないものの、体内に放射性物質を入れるので、妊婦さんや赤ちゃん、ペットとのふれあいが制限されます。
だいたい2時間ごとに半減するそうですが、昼からの検査でふれあいの許可が出るのは深夜になります。

この検査はガン細胞がブドウ糖を栄養として取り込むのを利用するので、必ず絶食です。
水とお茶以外の水分も禁止になります。
この検査は保険適用で約3万円もかかるので、再検査は絶対にしたくありません。

病院でもちゃんと絶食が守られているか、検査前に血糖値をはかられます。
人差し指に針を刺して出血させるもので、とても痛いです。
思い出すと手が震えるくらい、たぶん私が受けた検査で一番痛いものでした。
最近は刺さずに血糖値をはかる機械が糖尿病患者のために開発されているそうなので、PET検査にも導入してほしいと強く思います。
それくらい痛かった・・・。

続いて検査薬を注射されます。
またしても手の甲から。
痛いこと続きなPET-CT検査。
ですが、この後はゆったりすごすことができます。
というのも、検査薬を注射してから1時間はただひたすらのんびり休憩するからなんです。
テレビや時計を見れば目に、音楽を聞けば耳に、と集中するとそこに薬剤が行ってしまうそうで、ソファーで寝るしかない1時間。
水はたくさん飲むように指示されるので、もらったペットボトルの水を飲んで、たまにトイレに行って、寝る。
リゾートにいるような、ぜいたくな時間です。
景色はイマイチですが。

時間がくれば、CTのときと同じように寝ているだけで検査が終わります。
私は途中で本当に寝てしまったのですが、たぶん同じような人は多いんじゃないかと。
前のCT検査と違って、布で巻かれて固定されての検査でした。

検査後も30分休憩があります。
休憩室にはテレビがあったので、それを見ていたらあっという間でした。
休憩が終われば、着替えてすぐに帰らされます。
一応、歩く放射性物質なので寄り道せずに帰りましょう。
帰ってからもペットや子供とのふれあいができないので、1日孤独になるのがつらいですね。
でも翌日には放射性物質も体から出きってしまうので、普通に生活することができますよ。


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